小型月着陸実証機「SLIM」日本初の月面着陸は「ギリギリ合格の60点」

2023年9月7日、H2Aロケット47号機で打ち上げられた小型月着陸実証機「SLIM」は、2023年12月25日に月周回軌道に投入、そして2024年1月20日 00時20分頃、月面に向けて降下を開始しました。

2023年9月7日、H2Aロケット47号機で打ち上げられた小型月着陸実証機「SLIM」は、2023年12月25日に月周回軌道に投入、そして2024年1月20日 00時20分頃、月面に向けて降下を開始しました。
SLIM_20240120.jpg画像はISAS/JAXAより。

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JAXA、H3ロケット試験機1号機 SRB-3が着火せず打ち上げ緊急中止 #H3TF1

天候不良で打ち上げが延期されてたH3ロケット試験機1号機ですが、LE-9メインエンジン着火後、X-0を過ぎてもSRB-3が着火せず、打ち上げ緊急中止となりました。

天候不良で打ち上げが延期されてたH3ロケット試験機1号機ですが、LE-9メインエンジン着火後、X-0を過ぎてもSRB-3が着火せず、打ち上げ緊急中止となりました。
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※画像はJAXAサイトより。

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Starlinkが期間限定ほぼ半額の月額6,600円に価格改定 いつまで?今後もさらに下がっていくのか?

「Starlink」は米国SpaceX社が運営する衛星コンステレーションを利用した衛星通信サービスです。価格改定前は月額12,300円と高額だったため個人で利用する方は少なかったと思いますが、今回の月額6,600円への改定は衝撃的です。ほとんど半額です。

Starlink」は米国SpaceX社が運営する衛星コンステレーションを利用した衛星通信サービスです。価格改定前は月額12,300円と高額だったため個人で利用する方は少なかったと思いますが、今回の月額6,600円への改定は衝撃的です。ほとんど半額です。

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ひとみ

空気や重力のない宇宙空間では、
物体がその姿勢を維持することが難しい。
ちょっとの力で右へ左へ、
上へ下へと流れて行く。
「ゼロ・グラビティ」って映画。
あれを観ると分かりやすいね。
ひとみはそんな宇宙空間で、
見つめたい星々を見続けるため、
自分の手足を使って一生懸命姿勢を保っている。
そういったことを姿勢制御、
なんていうのですが、
今回はそこに問題があった。
いまだ原因がわからないんだけど、
ひとみは、
自分がグルグル回っていると勘違いしてしまった。
本当は回っていないのに。
じっとしていたのに。
ひとみは自分の姿勢がどんな状態にあるか、
自分自身で判断できる機能を備えているんだけど、
姿勢はちゃんと正しかったのに、
グルグル回っていると思ってしまった。
つまり自分が異常な状態に陥ってしまっていると。
ひとみはさらに賢くて、
自分が異常状態に陥っていると自己診断したら、
それを正常に戻すための機能も備えている。
セーフホールド。
なんて言うんだけどね。
文字通り、
安全な状態にするってことなんだけど。
今回は、
悪いことにそのセーフホールドの機能にも問題があり、
グルグルにさらに拍車をかける運動を加えてしまった。
姿勢制御をする上でとても分かりやすいものがある。
スラスタ。
燃料を噴射して、
その勢いで運動を発生させ、
ひとみを向きたい方向へ向かせるもの。
これは、
どこに向きたいのかを事前にパラメータとして入力しておき、
セーフホールドになったときにそのパラメータに基づき噴射を行うんだけど、
そのパラメータが間違っていた。
二次災害。
この結果、
ひとみが物理的に自分の身体を保てないような力が加わり、
ひとみにとって非常に重要な太陽電池パドルが吹っ飛んだ。
この太陽電池パドルは、
世の中にあるいわゆるソーラーパネルとかと原理的には同じで、
太陽光を受けることでそれを電力に変える。
その電力は搭載しているバッテリーに充電したりもできるので、
太陽が見えないときには充電されているバッテリーでもって、
ひとみは動き続ける。
それが吹っ飛んでしまったということは、
もう、
電力が永遠に失われることを意味する。
人間で言えば血がなくなったも同然。
心臓を動かすことができないんだから、
死んだも同然。
ひとみのバッテリーは、
満充電から完全放電までそれほど長くはないので、
事件が起きた3/26の直後から、
ずっとひとみは死んだ状態だった。
死んでいたなんて思ってもいなかったから、
生きていると思っていたから、
地上からずっと呼びかけてたんだけど、
ひとみのバッテリーはとうに空なので、
それが仮に届いていたとしても、
聞くこともできなければ応えることもできない状態だった。
iPhoneのバッテリーがなくなったって同じだよね。
かけても繋がらないし、
かけたくてもかけれない。
それでも呼びかけ続けていたのは、
太陽電池パドルが全部吹っ飛んだわけではなく、
部分的には残っていて、
もしもそこに太陽光があたれば、
呼びかけを聞いてくれるんじゃないか、
応えてくれるんじゃないか、
そうずっとずっと思ってた。
だからずっと呼びかけ続けてた。
毎日毎日。
でも実際は、
全部吹っ飛んでた。
もう、
死んでたんだね。
その事実にやっと気がついて、
呼びかけるのはやめにした。
いつからキミの歳を数えれば良いだろう。
まだ基板の時から?
初めてのフルコン?
打ち上がってから?
どこから数えても短かった。
本当に、
短かった。
でもありがとう。
忘れることはないし、
忘れるつもりもないよ。
キミのやりたかったことは、
みんな覚えている。

「はやぶさ君」と「イカロス君」と「あかつきくん」

6/13、ISAS/JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」が世界に見守られて星になりました。
忘れない。
そんな想いをこのエントリーに残します。
※さりげなく今後、ここを更新していくかも。

宇宙科学研究所(ISAS) A棟展示室より。

イオンエンジンA、B、C、Dが見えます。

6/13当日の、Googleのロゴ。最初見たとき泣けました。

どこかのメディアが撮影した、「はやぶさ」大気圏再突入時の模様。

同じく、どこかのメディアが撮影した、「はやぶさ」大気圏再突入時の模様。キレイだ・・・。

NASAが撮影した、「はやぶさ」大気圏再突入時の模様。壁紙にしています。こちらです。

こちらはNASAが撮影した大気圏再突入時の映像です。タイトル、「Hayabusa’s Fiery Homecoming Ends Seven-Year Journey」・・・泣かせます。

「はやぶさ」ラストショット。大気圏再突入で忙しいのに・・・ほんとにもう。下の方が黒いのは、ダウンリンクが間に合わなかったためだそうです。こちらです。

ラストショットを加工したもの。これも壁紙にしています。こちらです。

最後に、
弟分の金星探査機「あかつきくん」、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS君」、
彼らと「はやぶさ君」の最後のやり取りをまとめられた動画をご紹介します。
涙なしには語れない。
「あかつきくん」、「イカロス君」。
彼らが跡を継ぎます。
これはTwitterでのやり取りが動画化されたものです。
動画化ありがとうございました。



スペースシャトルはグライダーのように着陸する

国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在されていた若田飛行士が、無事、お帰りになられました。
JAXAから一部引用:

宇宙航空研究開発機構の若田宇宙飛行士が帰還するスペースシャトル「エンデバー号」(STS-127/国際宇宙ステーション組立ミッション(2J/A))は、米国東部夏時間7月31日(金)10時48分(日本時間7月31日(金)23時48分)に、フロリダ州NASAケネディ宇宙センター(KSC)に無事帰還しました。
 若田宇宙飛行士の宇宙滞在※は、137日と15時間05分となりました。

どっかの安い居酒屋で、宇宙空間での滞在について、どんなもんなのかぶっちゃけで聞いてみたいものです。
ところで、スペースシャトルって、大気圏再突入後、まるでグライダーのように何の推進材も使用せずに着陸するって知ってましたか?(参考:wiki

※iPhoneでも見れますよ。

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