2023年9月7日、H2Aロケット47号機で打ち上げられた小型月着陸実証機「SLIM」は、2023年12月25日に月周回軌道に投入、そして2024年1月20日 00時20分頃、月面に向けて降下を開始しました。
画像はISAS/JAXAより。
ISAS/JAXAによると月面着陸自体は成功したとみているようです。ただ、太陽電池が発電しておらず、バッテリー駆動しているとのこと。
この状況を受け、ISAS/JAXA所長の國中先生は「ギリギリ合格の60点」と評価されているようです。結構渋め。
ISAS/JAXAによれば太陽電池がハード的に損傷を受けたとは考えにくいと説明しているため、おそらく、太陽電池パネルが何らかの理由により、太陽指向になっておらず(太陽の方向に向いていない)、パネルに太陽光が当たっていないのではないかと思います。
バッテリーの駆動時間はそれほどでもないため、これを書いている時点で切れている可能性があります。通信もできなくなりますし、月面は夜だとマイナス180℃にもなりますが、ヒーターを付けられないと探査機に重大なダメージが出ることになり心配です。
着陸直後から通信が生きているうちにテレメトリを地上に送信する措置を優先的に実施したようなので、詳細な状況は今後わかっていくものと思います。
太陽の向きが変わって、太陽電池パネルに太陽光が当たればまた状況も変わってくると思うので祈るばかりです。
今回もVtuberの宇推くりあさんの配信をみていました。